SIMロックを解除した「iPhone」で、MVNO(仮想移動体通信事業者)の「格安SIM」を使うとしたら、どこが良い?
もちろん、iPhoneではなく、自分で選んだAndroidスマートフォン端末で、格安SIMを使う場合にも参考になるでしょう。
「iPhone」の場合は、「どのキャリアと契約をしているか」「iPhoneの機種は何か」も重要なポイントになります。
<大まかな手順>
1)iPhoneのSIMロック解除を行う。
SIMロック解除手数料3,000円(電話・ドコモショップ)が必要です。
※パソコンからの手続きであれば、手数料はかからない。
2)契約中のキャリアの解約手続きを行う(NMP:ナンバーポータビリティ)
3)任意の格安SIMを契約する。
4)契約して取得した「SIMカード」を差し替え、設定を行う。
※キャリアメールを「Apple ID」などで使用している場合、使えなくなりますので、必ず、予め「Gmail」などのフリーメールアドレスを取得しておくこと。
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1.そもそも、全部の「iPhone」で、SIMロックを解除できるのか?
古い機種:iPhone 6 / 6 Plus /5S / 5c は、au、ソフトバンクでは解除不可です。
2015年5月1日以降に発売されたiPhoneなら、ほぼ、どこのキャリアでも「SIMロックを解除」できる。
SIMロック解除する方法? そんなの自分で調べれば分かるでしょう。
但し、日本通信のSIMはロック解除しなくてもソフトバンクの端末を使用することが出来ます。ソフトバンクの「iPhone 6」など、SIMロック解除できない端末の方には朗報です。
SIMロック解除しなくても、ソフトバンクの端末を使用する下記の様な方法もあります。
—関連記事—
・日本通信が、ソフトバンクのSIMロックが施されたiPhone利用者向けに格安SIM(音声通話付き)を8月16日より発売すると発表
2.予め、月額利用料金以外で、チェックする必要のある項目を上げておきます。
これらの項目は、結構、見逃しがちな部分ですので、特に、ノートパソコンやWIFI仕様のタブレット端末を外出先で、ネットワークにつなぎたい人は、必ずチェックしましょう。
◾月中で、データ通信通信容量を使い切った時の速度は、どこまで落ちるのか。
速度制限がかかって、さらに容量を使いすぎると、さらに速度が落とされる場合もある。
◾テザリング機能が使えるかどうか(端末によっても違います)。
この機能は、ノートパソコンやWIFI仕様のタブレット端末を外出先で、ネットワークにつなぎたい人のみ。
◾各プランのデータ通信の容量を余した時の繰り越しデータの消費順
・繰り越し分→当月分 :繰越分が多い場合は、絶対こっちのほうがお得。
・当月分→繰り越し分 :当月分を使い切ってから繰り越し分の消費ですので、損です。
3.どのMVNOが良いか?
これは、その人のスマホの使い方にもよりますので、主な5社をどんな違いがあるのか調べてみました。
各社、色々なプランを出していますが、大体は、データ通信の容量別にプランを分けています。
使う人によって、ここから分かれますので。。。
■電話とメールしか使わない人(一生ガラケーで十分なのだが。。。。)
仕事などでは通話くらいしか使わないが、後は、自分の大きくなった子供たちとLINEするので、ガラケーからスマホ又は、ガラホに変更している。
■データ通信しか使わない人(2台持ちなどで使用する場合など)
■両方とも使うが、大した量を使わない人
このパタンの人が、結構多いと思いますが、自宅にインターネット回線が有れば、家では無線LANに接続できますので節約できますが、家に回線が無い場合や公衆無線LANも使い方が分からない方は、端末のアプリのアップデートなどでデータ通信容量が必要ですので、最低でも6GBくらい必要でしょう。
■動画を観るために、データ通信速度が速い方が良い人
スピードを重視するなら、キャリのサブブランドである「UQモバイル」「ワイモバイル」を選択すると、キャリアの速度と変わらないくらい速いでしょう。
人それぞれ、「脳」の性能によって、使い方が、大きく違いますので、それくらい自分で判断できるでしょう。
テザリング機能が使えるかどうかも、「モバイル無線LANルーター」代わりにして、パソコンやタブレットを外出先で接続して使用したい方は、要チェックです。
4.MVNO(仮想移動体通信事業者)
1)楽天モバイル
楽天モバイルは、もう少しで、第4のキャリア(MNO)になる予定です。 キャリアになった途端に料金が高くならいと思いますが、他の「土管屋(キャリア)」とは違い、コンテンツを豊富に持っていますので、利便性は増すように思います。
楽天ならキャリア3社のiPhoneが使えます。
古い機種:iPhone 6 / 6 Plus /5S / 5c は、au、ソフトバンクでは解除不可です。
2015年5月1日以降に発売されたiPhoneなら、ほぼ、どこのキャリアでも「SIMロックを解除」できる。
楽天は、4つのスーパーホーダイプランが有りますが、特徴は、どのプランでも下記の2つのメリットがあります。
<2019年10月から料金が変わりました>
■プランの容量を使い切ったとしても、最大1Mbpsで使い放題です。
■10分以内の国内通話が、かけ放題が付いています。
ただ、気になるのが、楽天会員になれば、プランS(どのプランも同じで)の値段ですが、月額基本料金1,480円ですが、但し、1年間のみです。 過ぎると2,980円に上がります。
1年間 1,480円×12回=17,760円
2年目 2,980円×24回=71,520円
3年間合計 89,280円
そして、スーパーホーダイは「楽天会員割」「ダイヤモンド会員割」に加え、最低利用期間を2年もしくは3年でお申し込みすると「長期割」が適用されます。
もう、楽天会員になる事が、大前提の安さで、1年、2年と長期契約が前提の安さです。
楽天の様に、抱え込みが、大きくても、楽天の他のコンテンツを利用されいる方でしたら、抵抗はないのではないでしょうか。
・料金プラン :4つのスーパーホーダイプラン
https://mobile.rakuten.co.jp/fee/super_hodai/?l-id=fee_pc_super_hodai
・スーパーホーダイ料金詳細
https://mobile.rakuten.co.jp/fee/super_hodai/detail/?l-id=fee_super_hodai_pc_super_hodai_detail
2)IIJmio(IIJ)、BIC SIM(ビックカメラ)
BIC SIMとIIJmioの違いは?
iijのサービスがIIJmio、iijとビックカメラがタックを組んでやっているのが「BIC SIM」です。ほとんど、サービス内容も同じで、キャッペーンをやっている時の期間と内容が、ちょっと違う程度です。
ビックカメラの「BIC SIM」の方が、端末とセットで購入する時に、お店でお得な端末を置いている場合もあります。 あと、同じ、メーカーのSIMフリーの端末で、「BIC SIM」でしか販売されていないものもあります。
「BIC SIM」は、私が、現在、SIMフリーの端末(ZenFone 3 Max)で使用しています。
—関連記事—
・ASUSのSIMロックフリーのスマートフォン「ZenFone 3 Max」と格安SIM(ビックカメラの「BIC SIM」)を1ケ月間使ってみてわかった事
iPhoneでテザリング。。。全然、OKでしょう。
音声通話機能付きの最低料金は、1,600円からです。 楽天やワイモバイルと違って、1年経っても2年経っても、同じ料金です。
3年間 1,600円×36回=57,600円(10分カケホを付けると、3年間で、+29,880円)
但し、通話は、誰とでも10分カケホ、家族となら30分カケホなどの通話定額オプションは、月額830円の追加料金が発生します。
・通信容量をオーバーした後の通信速度は、200kbpsですので、動画はちょっと、厳しいが通常のブラウジングでしたら問題ありません。
■プランの容量を使い切ったとしても、最大200Kbpsで使い放題です。
◾データ通信通信容量を余した時の繰り越しデータの消費順は、繰り越し分→当月分
・料金表
https://www.iijmio.jp/hdd/spec/
3)OCNモバイルONE
実は、私も利用していて、ここはちょっとおもしろい契約があります。
■通話プランを選択
ベーシックプランから、かけホーダイプランも3種類あります。
■通信コースを選択
月に3GB、6GB、10GB、20GB、30GBまでの5種類あります。
通常は、上記の中から選択します。
■日単位コース
1日、110MB目一杯使用して、かける30日ですので、合計、月3.3Mbの容量で、900円(税抜)です。
・音声付きSIMの場合は、通話プラン700円+通信コース900円の合計1,600円です。
・データ通信専用のSIMは、一日110MB 通信コース900円で使えます。
容量をオーバーしても次の日には復活します。 オーバーしても通信速度は200kbpsになりますが、動画は観れないことはないが、貯めないと無理。
一日110MBでどのくらい使えるか? 動画を観る以外なら、何も気にする必要ないです。
これは、動画を余り観ない方なら、回線付きのタブレットなどで、テザリング機として使用すれば、Wi-Fiしかないノートパソコンでもネットワークに接続する事が出来ます。
・テザリングの機能が使えるか。
OCNモバイルONEの格安SIMで、iPhoneもほとんどの機種が利用可能です。
iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 7については、au版とソフトバンク版でも、SIMロック解除すれば使えます。
SIMフリー版とドコモ版のiPhoneは、ほぼすべての機種がテザリングまで対応しています。
■プランの容量を使い切ったとしても、最大200Kbpsで使い放題です。
・料金表
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/voice/charge.html
4)LINE MOBILE
ソフトバンク傘下になってしまいましたが、プランは3種類あります。
LINEフリープラン、コミュニケーションフリープラン、MUSIC+プラン
回線は、2つ、ドコモとソフトバンクが使えます。
10分カケホの通話定額オプションは、月額880円の追加料金が発生します。
<コミュニケーションフリープラン>
容量 | データSIM(SMS付き) | 音声通話SIM |
---|---|---|
3GB | 月額1,110円 | 月額1,690円 |
5GB | 月額1,640円 | 月額2,220円 |
7GB | 月額2,300円 | 月額2,880円 |
10GB | 月額2,640円 | 月額3,220円 |
・LINE MOBILE 料金プラン
https://mobile.line.me/plan/
5.キャリアのサブブランド
1)ワイモバイル(ソフトバンク)
コミコミで、一見、やすいというか、他のMVNOと同じような料金なのですが、1年間のみで、その後、「どうするんじゃい!」と言いたくなります。1年すぎると、1,000円も月額料金が上がってしまいます。 ですので、安いからと言ってすぐ飛びつかないほうが良いです。
ただ、良い部分もありますので、このメリットを享受できるので、いいっか!と思う方は、ワイモバイルで良いのではと思います。
まず、
■回線速度が、他のMVNOと比較すると、とても速いです。キャリア並に速いです。
■10分、電話のカケホーダイがついています。
■通信容量をオーバーした後の通信速度は、128kbpsですので、動画はアウトでしょう。
テザリングの機能が使えるか。。
SIMフリーの「iPhone7」で使えるか確認すると、動作確認しないと分からないので、持ち込んでみて下さいの一点張りでした。 自社で販売していない端末のことなど、知らないと云うスタンスでした。
<追記>
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルは、契約期間および契約解除料がない分離プラン対応の新料金プランを2019年10月1日より開始。
■新規で契約して、「Sプラン」(4GB)で、6ヶ月間だけ、1,480円で、あとは、2,680円に値上がりします。 契約半年のタイミングで料金が値上がりする。
■プランS:
月間4GB(2年間限定のデータ増量1GBを含む)のデータ通信容量で月額2,680円
■プランM:
月間12GB(2年間限定のデータ増量3GBを含む)のデータ通信容量で月額3,680円
■プランR:
月間17GB(2年間のデータ増量3GBを含む)のデータ通信容量で月額4,680円の
■国内通話料は、10分カケホが付いています。
データ通信容量を使い切って、速度制限が掛かっても、128kbpsの速度しか出ませんので、動画を観るのは厳しいでしょう。
・ワイモバイル 料金表
https://www.ymobile.jp/sp/planinfo/
2)UQモバイル(au)
UQは、ワイモバイルと同じように、auのサブブランドですので、速度はキャリア並に速いです。
■データ通信通信容量を余した時の繰り越しデータの消費順は、繰り越し分→当月分
■テザリングの機能が使えるか。。
SIMフリーの「iPhone7」で使えるか確認すると、ワイモバイルと違い、「出来ない」とはっきり初めから言ってきました。
UQは元々、モバイル無線LANルーターを販売している会社ですので、iPhoneをルーター代わりの使われたら、モバイル無線LANルーターが売れなくなってしまいますので、テザリング機能なんて、返って使えないほうが良いのでしょう。
<2019年10月からの新料金>
スマホプランS(3GB)では、ずーっと、1,980円で使えます。
但し、国内通話料は、10分カケホが付いていません。通話オプションになります。
■スマホプランS : 月間3GBのデータ通信容量で月額1,980円
■スマホプランM : 月間9GBのデータ通信容量で月額2,980円
■スマホプランL :月間14GBのデータ通信容量で月額3,980円
これらの新料金プランは、契約期間と契約解除料がないほか、従来プランのように、契約2年目、契約3年目のタイミングで料金が値上がりすることがなく、当初の料金がずっと続くシンプルさが特徴。
・UQモバイル 料金表
https://www.uqwimax.jp/plan/
—関連記事—
・キャリアのサブブランド2社と楽天モバイルのMVNOとしての10月からの料金比較
・ビックカメラ札幌で、9月14日に発売したカードサイズのSIMフリー携帯電話の4G対応モデル「NichePhone-Sの販売を開始していました。
・auの「iPhone 6」で、SIMロック解除せずにMVNOの格安SIMに乗り換えるには?
・LINEモバイルが、「iPhone SE」の販売を開始しました。
・mineoが、SIMフリー版「iPhone 7/7 Plus」の取り扱いを2月15日より開始すると発表
・MVNO各社の格安SIMが、高速データ通信量の増量を続々と発表
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