コロナウイルス

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」について

新型コロナウイルス

2020年5月5日(こどもの日)、
本日は、「新型コロナウイルス(ウイルス名:SARS-CoV-2)」について

ウイルス名:SARS-CoV-2、病名:COVID-19と言います。

昨晩、政府が、新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」を5月末まで延長しましたが、まだ、収まらないでしょう。

仕事がなくなってしまった方は、私の様に暢気なことを言っている場合ではないのですが。

 

1.100年前の「スペイン風邪」のとき

過去の感染症では、100年前の大正時代、1918年、第一次世界大戦中に始まった「スペイン風邪」で、当時の日本での感染状況は、

2期に分けて、冬から春にかけて流行している(寒い、体の抵抗力が落ちる時期)。
・第1波:『前流行』(1918年11月~1919年6月)
・第2波:『後流行』(1919年12月~1920年6月)

内務省の記録では、流行を第1回、第2回、もう一つ小さく第3回の3つに分けて、丸2年をかけて漸く終息したという事になる。

死者数は、3波合わせて、約45万人以上の死者が出たと言われています。 この当時の人口は、現在の1億2千万人の半分くらいで、平均寿命も80歳代ではなく、40,50歳代ですので比較するのは難しいですが、感染者の多い年代は、当時で云う所の高齢者30、40代が多かったようです。

この時代、電子顕微鏡(開発できたのは1931年)も無い時代ですから「ウイルスの存在も知らず」、もちろん「ワクチンもあるわけがない」時代です。

1)なぜ、終息できたのか?

「集団免疫」を獲得したからです。 丸2年かかったのです。
人口の大半が感染すれば、免疫を獲得して、「感染拡大」が抑制されると言う事です。

ワクチンが、まだ存在しない新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のような感染症(COVID-19)の場合は、「免疫」するには「感染」するしかありません

「集団免疫」とは、国民が皆、免疫ができれば伝染病にかからないと言う事です。

簡単に言えば、それで死んでしまう人と、生き残る人が居るだけですが、医療機関がパンクしない程度の感染者を緩やかなカーブで発生させて、医療機関が、感染して重篤になる患者を救う手を取るしかない。

医療機関が、パンクしない程度の感染者数の発生をコントロールするのが、非常に困難でしょう。

2)もう一つ、忘れてならない事ですが、

百年前(1918年~)の「スペイン風邪」が収まった後、1923年(大正12年)9月1日に関東大震災」が発生して、10万人以上の方が亡くなっています。

現代も、縁起でもないのですが、新型コロナウイルスが収まったあと、発生する確率が高いと云われている「南海トラフの大地震」が発生しなければ良いのですが、地球に住むホモサピエンスとして、「ウイルス」も撲滅することは不可能ですし、「地震」もしかりで、人生、どこで、どうなるかわからないのです。

 

3)皮肉ですが、

「福祉国家」と言われている税金の高い「スウェーデン」が、現在、この方法を取っている様です。 みんなで感染すれば、集団免疫が獲得できると。

ウイルスは、ヒトを死に至らしめる毒性が強い場合、ウイルスも生き残れないので、流行りの収まり方は対処が良ければ速いが、しかし今回の様に弱い毒性の場合、症状の軽い、出ない人が多数存在するために蔓延しやすい。

今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、体内に抗体ができても、ウイルス自体が変異するのか、抗体が予防できない、1度感染してもまた感染する可能性が高いと云われている所が、まだ不明です。

 

2.今後ですが、

ワクチンが、まだ存在しない「COVID-19」のような感染症の場合は、「スペイン風邪」と同じように、一旦終息しても、また、今年の暮れか、寒くなる頃に、第二波が訪れることが、大いに予想出ます。

第二波が来ないうちに、ワクチンができれば良いのですが、間に合うでしょうか?でなければ、昔の様に集団感染して、「集団免疫」を獲得するしかありません。

本当は、「罹った人に出歩くな」ではなく、「罹ってない人に、出歩くな」でしょう。

しかし、罹っていない人が、一定数居れば、この先、終息しないのではないでしょうか。

そんな意味においても、「PCR検査」と「抗原検査」を早急に実施すべきでしょう。

そうすれば、「何が分かる」かわかるでしょう。 あとはどう処理するかだけです。

 

1)新型コロナウイルス検査法 

3つある「PCR」「抗原」「抗体」とは

▮「PCR検査」

新型コロナウイルスに固有の遺伝子を見つける検査

遺伝子検査はあくまでもウイルス遺伝子の存在を捉える方法であって、感染性のないウイルスの断片でも反応することがあります。

例えば、鼻の奥から採取した粘液の検査では発症後3週間くらいまで陽性になり続けることが知られています。しかし、発症から2週間を超えれば他の人にはほとんど感染しないことも分かってきました。このため、「遺伝子検査陽性=感染性のあるウイルス陽性」というわけではありません。

▮「抗原検査」

ウイルスのタンパク質である抗原を検出する方法です。

陽性結果が得られるためには遺伝子検査と比べ多量のウイルスが必要となります。従って、抗原検査が陽性なら新型コロナウイルス感染症と診断できますが、陰性であっても感染症を否定できないことになります。

 

▮「抗体検査」

過去に感染したかどうかが分かります。

これらの抗体は発症後数週間後くらいから検出できると言われていますが、発症早期であれば陰性であっても「感染していない」とは言いきれません。抗体がまだできていない場合があるからです。

抗体とは、体の中に侵入してきた病原体などに対応するために、免疫反応によって生体内で作られるタンパク質です。免疫グロブリン(Ig)とも言い、5種類ありますが、新型コロナでは、血清中のIgGまたはIgMを測定します。

 

3.ウイルスは撲滅できない。

ウイルスは嫌われ者ですが、遺伝子をコピーして変化させてしまう、これが無ければ人類も含めた生物は進化していないか、もっと緩やかな変化、進化でしょう。

過去の歴史を見れば、「細菌(細菌はウイルスとは違います)」は、ある程度、抑え込むことができていますが、ウイルスは難しいのです。これからも、地震もそうですが、地球上で生物が生きている限り、ウイルスは定期的に流行するです。

なぜなら、生物の体から分離したものですので、生物の細胞のタンパク質が合えば、細胞内に、寄主自ら招き入れてしまうからです。

すべての「生物」は死んだら、分子、原子に還り、地球上でそれが使い回しされているだけです。 45億年前に地球が誕生して、ウイルスが出てきたのは生物が発生してからですので、生物が居なくならなければ、ウイルスもいなくならないし、撲滅も不可能なのでしょう。

 

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