4)Windows10高速化

【重要保存版】「Windows 10」の「高速化」につながる各種の設定と「メモリ管理」方法について

Windows10


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6.「Windows10」のメモリ管理方法

この項目は、初心者や万年初心者には、ちょっと難しいと思いますので、読み飛ばして下さい。

「Windows 10」からメモリの管理方法が、ちょっと変更になっていますので、使用していると、一時的に大量のメモリを消費する様な動きをしています。

「Windows 10」の場合、物理メモリ容量を最大限に増設すれば、「Windows 10」のパフォーマンスは劇的に向上します。

但し、自分の「Windows 10」が、何bit版か? ちゃんと認識していてください。
(「設定」画面を起動して「システム」の「バージョン情報」を見れば確認できます)

冒頭でも記載しましたが、
「Windows 7」から、10に無償アップグレードしたパソコンは、まだ64bit版が主流ではありませんでしたので、「Windows 7」の32bit版—>「Windows 10」の32bit版のままでしょう。

「Windows 10」の32bit版では、メインメモリをいくら増設しても、メモリ空間を3.4GBしか使えないのです。ですので、使っている内にメモリが足りず、重くなってしまう事が、どうしても物理的に解消できません。

もし、「Windows 10」の32bit版を使用していて、メモリを増設可能なら、無償でMicrosoftのサイトから「Windows 10」の64bit版を入手できますので、クリーンインストールしかできませんが、入れ替えをお勧めします。
関連記事
「Windows 10」の「高速化」設定と「メモリ管理」についての第2弾 「Windows 10」を32bit版から64bit版に無償で変更てみようです。

 

■32bit版  :
・4GB(実際には3.4GB位)までの物理メモリしか使用できません。ですので、使っているとメモリの使用量が80%くらいになってしまいます。
・元々「Windows 10」が入ったPCを購入したなら、64bit版でしょうが、OSだけ「Windows 10」に入れ替えた場合は32bit版のままかもしれません。

■64bit版  :
十万円位のPCでしたら4GB~8GBメモリを積んであるでしょう。
・64GB、ハードによっては128GB以上の物理メモリを利用可能。
・4GBでは足りません。最低でも、倍の8GBにすべきでしょう。

 

そこで、従来の「Windows」と「Windows 10」のOSのメモリ管理方法の違いについてです。

1)従来の「Windows」のメモリ管理方法

memory_cpu_hdd_101

(1)通常、プログラム(アプリケーション)が起動されると、①のストレージ(HDD、SSD)から読み込んで、②のメインメモリにプログラムデータを格納します。

(2)CPUは決して、ストレージ(HDD、SSD)からプログラムデータを読みません。一旦、メインメモリに格納して、そこからCPUにデータが送られて、処理をします。

(3)複数のプログラムなどを起動して動かすと、大量のメインメモリを消費しますので、容量が足りなくなります。

(4)メインメモリの容量が足りなくなると、使用頻度が最も低いデータを、自動的にストレージ(HDD、SSD)に退避させます。 これを「ページング」処理と云います。

(5)この一旦、ストレージに退避したデータを読みに行く場合、メインメモリ上から読むより、遥かに時間がかかってしまいます。

分かり易く、リアルで説明すると
プールサイドで小さな机の上で、トランプを全部並べようとすると、全部、置けないとします。 小さな机の上に置き切れなかったトランプを「机の下に置いて おく」のと「プールの水の底」に置いたとすると、トランプを人間が取りに行くとすると、「プールの水の底」に置いた方が、潜って取りに行きますので大変 で、時間がかかります。

まあ、メインメモリから、ストレージ(HDD)に退避してしまうと、これくらい時間差、スピードの違いがあると云うイメージです。

もちろん、メインメモリが満杯にならなくても、ページング処理を実施しています。
これが、従来のWindowsのメモリの管理方法です。

SSDの奨め
数年前から、HDDに替り、「SSD」がストレージメモリに替ってきて、読み込み、書き込みスピードが各段に速くなりました。 特に、SSDに変えると、Windowsの起動時間が、圧倒的に速くなります。

SSDに変えると、「プールの水の底」に置いたのではなく、水面に置いたトランプを取る位に時間が短縮された感じです。

SSDによるアクセススピードの向上により、一度、HDDから「SSD」に変更すると、止められなくなってしまいます。

 

2)「Windows 10」 のメモリ管理方法について

memory_cpu_hdd_102

(1)ストレージに退避(ページング)しない

「Windows 10」も、もちろん、ページング処理を行います。けれども、メインメモリが満杯に近づくと、Windows 10は、ストレージに退避(ページング)せず、メインメモリの古いページファイルを圧縮して、メインメモリに残して容量を確保します。

データを圧縮したり、解凍したりするのにCPUのパワーが、もちろん必要ですが、CPUがストレージ(HDD、SSD)から、データを読み込む場合より、はるかに小さいのです。

CPUがストレージ(HDD、SSD)から、データを読み込む場合より、速くなります。

「Windows 10」が生成した「圧縮されたメモリ」は、すべて「Systemプロセス」に保存されます。ですので、時間が経つと「Systemプロセス」が増大した様に見えるのです。

コンピュータの使用時間が長く続いて、起動させたアプリの数や、WEBブラウザのタブの数が多ければ多いほど、メインメモリ上の圧縮されたデータ量は増えてゆきます。

 

(2)メインメモリの容量をどうするか?

私 見では、「Windows 10」は非力なタブレットでも動く様に、メインメモリを多く使わないと思っていましたが、タブレットなどは、ストレージ容量が、デスクトップパソコンに比 べ、圧倒的に少ない事を考えると、この方(ページング処理を頻繁にしない)が効率が良いんでしょうね。

実際に使えるメインメモリの容量が増えれば、「Windows 10」はスペースを「圧縮」する必要性はが減りますので、パフォーマンスがあまり落ちなくなるでしょう。

ですので、デスクトップパソコンなどでは、メインメモリの容量を多めに確保しておいた方が良いように思われます。

32Bit版は、使用できる上限の容量はMAX3.4GBですが、64Bit版なら4GBと云わず、8GB、16GBくらいたっぷりと確保する方が良いように思います。 グラフィック処理をメインで使用する場合は、もっと、32GB以上在った方が良いのではと。

なに、メインメモリは、現在、とても安いです。

この様なメモリ管理方法は、すでに、「MAC OSX」や「Linux」の新しいバージョンでは、同じような管理方法で稼働している様です。

世間では、やっと、Windows7の様に戻って使いやすくなったなどと、表面的な事柄が云われていますが、非力なタブレットでも「Windows 10」がちゃんと動く「秘密」がちょっとだけ理解、認識できたような気がします。

 

追記1> 2020年1月 —————————————-
古いパソコンに、OSだけ「Windows 10」にアップグレードしたパソコンに多いのですが、トラブルが発生していますので、下記の記事を参照してみてください。

【Windows 10トラブル編】「Windows 7、8.0、8.1」が入っていたパソコンで、Windows 10にアップグレードした場合、トラブルが多発している。

【Windows 10トラブル編】Windowsは最新状態だが、最近、ブラウジング中、突然フリーズ(固まる)する?

IObitが、Windowsのドライバーを一括更新してくれるフリーの「Driver Booster Free」v5.2をリリース

追記2> 2021年6月 —————————————-
次期「Windows11」の情報が入ってきています。
【速報でもないが】Microsoftは、Windows10以上は無いと言っていたが、Windows11をリリースすると発表したが、どうやら古いマシンは、無償アップデートの対象から外れる模様

-–関連記事–-
「Windows 10」を使い始めた方向けに、サクサク使うために、まとめて記事を紹介してみます。
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第4回 Vistaに限りませんが、ちゃんと「メンテナンス」をしていないのも、重くなる大きな原因の1つです。

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・第1回目は「OSとは、仕組みは」です。
・第2回目は「セキュリティについて」です。
・第3回目は「アプリケーションの名称」です。
・第4回目は「ファイル操作」です。
・第5回目は「フリーソフトのダウンロードとインストール方法」です。


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